肌のハリや弾力に“効く”理由を科学的に解説します
こんにちは。加古川の美容鍼サロン【Lenne(レンネ)】です。
「美容鍼って、本当にコラーゲンに効果があるの?」
「なんとなく良さそうだけど、理由がよくわからない…」
そんな疑問にお応えするために、今回は**「美容鍼とコラーゲンの関係性」**について、医学論文をもとに分かりやすく解説します。
コラーゲンとは、皮膚のハリや弾力を保つために必要不可欠なたんぱく質です。
皮膚の「真皮層」に多く含まれ、肌の土台を支える構造材のような役割をしています。
しかし、加齢やストレス、生活習慣によって線維芽細胞の働きが衰えると、コラーゲンの産生は減少。
その結果、たるみ・しわ・ハリの低下が起きてしまいます。
美容鍼の特徴は、「皮膚や筋膜に対して機械的な刺激を与える」ことです。
この刺激が、細胞にとっては「働くスイッチ」になることが研究で分かっています。
具体的には…
鍼で皮膚や筋膜に軽い引っ張り・圧力・振動がかかる
それを受けた線維芽細胞が活性化
線維芽細胞が、コラーゲンを産生する働きを強める
という流れです。
このメカニズムは、アメリカの研究者 Helene Langevin 博士による複数の論文でも確認されています。
“Needle grasp” results from connective tissue winding around the needle and transmits a mechanical signal to fibroblasts, leading to cytoskeletal remodeling.
(訳:鍼の操作により、線維芽細胞が刺激されて細胞骨格を再構築しようと反応する)
【出典】Langevin HM et al., FASEB J., 2001. DOI: 10.1096/fj.01-0015hyp
Lenneでは、美容鍼に**通電(パルス刺激)**を組み合わせた施術を行っています。
このパルスは、皮膚の深部に微細な振動を与え、通常の鍼よりも広い範囲の組織に働きかけることが可能です。
Electroacupuncture reduces pro-inflammatory cytokines (IL-1β, TNF-α), which are known to upregulate MMPs.
(訳:電気鍼は、炎症因子を抑えることで、コラーゲン分解酵素MMPの働きにも間接的に影響を与える可能性がある)
【出典】Zhang R et al., Anesthesiology, 2014. DOI: 10.1097/ALN.0000000000000101
肌のコラーゲンを分解するのは「MMP(マトリックス分解酵素)」という酵素群です。
美容鍼はこのMMPの活性を間接的に抑える可能性があることも報告されています。
鍼刺激により、炎症や酸化ストレスが軽減される
それにより、MMPの発現が抑制される
この流れはあくまで“間接的”な関与ですが、コラーゲンの分解を穏やかにする働きが期待されています。
Mechanical strain increases MMP-1 and MMP-2 expression in dermal fibroblasts via MAPK signaling pathways.
【出典】Sorrell JM et al., J Cell Sci., 2004. DOI: 10.1242/jcs.01005
美容鍼は…
線維芽細胞に物理刺激を与える
コラーゲンの産生をサポートする可能性がある
炎症や酸化ストレスを抑え、MMP活性も穏やかにできるかもしれない
このように、科学的に見ても「肌の土台」にアプローチできる施術です。
2025/11/20