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美容鍼とコラーゲンの関係性とは?

肌のハリや弾力に“効く”理由を科学的に解説します

 

こんにちは。加古川の美容鍼サロン【Lenne(レンネ)】です。

 

「美容鍼って、本当にコラーゲンに効果があるの?」

「なんとなく良さそうだけど、理由がよくわからない…」

 

そんな疑問にお応えするために、今回は**「美容鍼とコラーゲンの関係性」**について、医学論文をもとに分かりやすく解説します。

 


 

 

✅ そもそも「コラーゲン」って何?

 

 

コラーゲンとは、皮膚のハリや弾力を保つために必要不可欠なたんぱく質です。

皮膚の「真皮層」に多く含まれ、肌の土台を支える構造材のような役割をしています。

 

しかし、加齢やストレス、生活習慣によって線維芽細胞の働きが衰えると、コラーゲンの産生は減少。

その結果、たるみ・しわ・ハリの低下が起きてしまいます。

 


 

 

✅ 美容鍼は「細胞に刺激を与える」ことでコラーゲンにアプローチ

 

 

美容鍼の特徴は、「皮膚や筋膜に対して機械的な刺激を与える」ことです。

この刺激が、細胞にとっては「働くスイッチ」になることが研究で分かっています。

 

具体的には…

 

  • 鍼で皮膚や筋膜に軽い引っ張り・圧力・振動がかかる

  • それを受けた線維芽細胞が活性化

  • 線維芽細胞が、コラーゲンを産生する働きを強める

 

 

という流れです。

 

このメカニズムは、アメリカの研究者 Helene Langevin 博士による複数の論文でも確認されています。

 

“Needle grasp” results from connective tissue winding around the needle and transmits a mechanical signal to fibroblasts, leading to cytoskeletal remodeling.
(訳:鍼の操作により、線維芽細胞が刺激されて細胞骨格を再構築しようと反応する)
【出典】Langevin HM et al., FASEB J., 2001. DOI: 10.1096/fj.01-0015hypAttachment.tiff

 


 

 

✅ 鍼通電によって、より深いコラーゲン層にもアプローチ

 

 

Lenneでは、美容鍼に**通電(パルス刺激)**を組み合わせた施術を行っています。

 

このパルスは、皮膚の深部に微細な振動を与え、通常の鍼よりも広い範囲の組織に働きかけることが可能です。

 

Electroacupuncture reduces pro-inflammatory cytokines (IL-1β, TNF-α), which are known to upregulate MMPs.
(訳:電気鍼は、炎症因子を抑えることで、コラーゲン分解酵素MMPの働きにも間接的に影響を与える可能性がある)
【出典】Zhang R et al., Anesthesiology, 2014. DOI: 10.1097/ALN.0000000000000101Attachment.tiff

 


 

 

✅ コラーゲン“を増やす”だけではなく、“壊させない”働きも期待

 

 

肌のコラーゲンを分解するのは「MMP(マトリックス分解酵素)」という酵素群です。

美容鍼はこのMMPの活性を間接的に抑える可能性があることも報告されています。

 

  • 鍼刺激により、炎症や酸化ストレスが軽減される

  • それにより、MMPの発現が抑制される

 

 

この流れはあくまで“間接的”な関与ですが、コラーゲンの分解を穏やかにする働きが期待されています。

 

Mechanical strain increases MMP-1 and MMP-2 expression in dermal fibroblasts via MAPK signaling pathways.
【出典】Sorrell JM et al., J Cell Sci., 2004. DOI: 10.1242/jcs.01005Attachment.tiff

 


 

 

🪡 まとめ:美容鍼は“コラーゲン環境”に働きかける施術

 

 

美容鍼は…

 

  • 線維芽細胞に物理刺激を与える

  • コラーゲンの産生をサポートする可能性がある

  • 炎症や酸化ストレスを抑え、MMP活性も穏やかにできるかもしれない

 

 

このように、科学的に見ても「肌の土台」にアプローチできる施術です。

2025/11/20